ここは退屈迎えに来て・サヨナラフラグ0930
こんにちは。
まつもと日和火曜日パーソナリティをつとめます原山朋子です。
先週からゆっくりと体調が悪くなり、昨日の朝は声が出なくなるのではないかという喉の痛さ。
薬と静養でなんとか今日を乗り切ることができました。
皆さんにはお聴き苦しいところもあったかと思います。
申し訳ありませんでした。
急な寒暖の差に身体がついていかないような毎日。
皆さんも、昼と夜で着たり脱いだりしながら体調管理なさってくださいね。
さて、今日の1冊目
山内マリコ作「ここは退屈迎えに来て」です。
地方都市に生まれた女の子たちが、ため息と希望を落とした8つの物語。
フレッシュな感性と技が冴えわたるデビュー作を含む連作小説集。
<くすくすと笑いが止まらないのに、いつのまにか切ないこの気持ちは何?>
全然パッとしない自分も、行き当たりばったりに無意味に過ぎていく人生も、
東京の喧騒にごたまぜになれば、全部それなりに格好がついて見えた。
ヒールで街を闊歩するようなキラキラした気分、広く浅くの友人知人との、楽しいようなそうでもないようなわいわいした時間。
でもそんなのは、もうぜんぶ嘘か幻みたい。
いまはこの、ぼんやりトボけた地方のユルさの、なんとも言えない侘しさや切実な寂しさだけが、すごくすごく、本当に思えた。
――「私たちがすごかった栄光の話」より
8つの物語にはそれぞれ、地方(ローカル)女子のリアルな日常が描かれています。
1980年生まれの作者と同世代の私は、よくわかる流行のあれやこれ。
同世代の人には是非手にとって頂きたいです。
本日ご紹介2冊目
マキヒロチ作「サヨナラフラグ」です。
今回も漫画です。
彼氏に別れを切り出したい彼女の憂鬱
男性にだらしないルームメイトへの苛立ち
ツイッターでつぶやくのを止められない依存症の葛藤
時々無様で滑稽で、最高にいじらしく愛おしいオンナ達の人生を切り取った、7つの物語を収録
ということで、今回は漫画も女子向けです。
7つの短編が収められている「サヨナラフラグ」
何かが起こりそうな状態というのをフラグというそうですが、
このお話、サヨナラフラグというだけあって、別れのフラグがテーマです。
全て別れてしまうということではないですが、様々な別れのフラグが立っているこちらの作品。
女性ってこんなこと考えてるんだなぁって思うだけでも、男性が読んでも共感できるのではないかと思います。
今日は2冊とも女性向けだったので、来週は男性向けに何かご紹介できたらいいなと思っています。
今日の曲。
先々週からパワープレイでお送りしているアーティストは
「Overground Acoustic Underground」
地元松本市出身のメンバーがいるこちらのバンド。
9月3日にNEW ALBUM「FOLLOW THE DREAM」が発売されました。
NEW ALBUMリリースツアーが開催されます。
松本は、10月24日まつもと市民芸術館小ホールでライブが行われる予定です。
私も絶対観に行こうと思っています!
Overground Acoustic Underground 「朝焼けの歌」
A(C) 「オレンジ」
KEMURI 「Circle Of Life」
Ken Yokoyama 「Save Us」
高橋優 「同じ空の下」
Overground Acoustic Underground 「夢の跡」
QUATTRO 「In The City」
Red Hot Chili Peppers 「Factory Of Faith」
SEKAI NO OWARI 「眠り姫」
Overground Acoustic Underground 「Blind Moonlight」