2014.10.28 UP  

ゲノムの国の恋人・式の前日1028



こんにちは
まつもと日和火曜日パーソナリティの原山朋子です。

昨夜、東京では木枯らし1号が吹いたようです。
いよいよ冬がやってくるぞー!という合図のようなことだと思うのですが、
昼間の日差しの暑さに油断をしてしまう毎日を過ごしています。

夕方遅くならないうちに帰る予定で薄着で外出して、4時半過ぎには後悔をし、
1枚上着を持って出かけないといけないなと毎日反省しています・・・。

さて本日ご紹介した本ですが・・・
1冊目
瀬川深作「ゲノムの国の恋人」です

こちらの作品
現役遺伝子研究医にして第23回太宰治賞を受賞した気鋭の作家である瀬川深さんの書き下ろし長編作品です。
ノーベル賞授賞以来注目されているiPS細胞、ヒトゲノムなど最先端科学の要素が盛り込まれており、
しかも非常にわかりやすい表現でそれが描かれています。
アジアの独裁国家を舞台に独特のユーモア感に溢れた巧みな筆で、
お世継ぎ問題、遺伝子研究の限界、人間の幸福などのテーマを描いています。
現代テーマ満載の作品です。

あらすじを少々・・・
主人公のタナカは食い詰めた遺伝子研究者。
政府の高官という男に請われ、あやしいアジアの小国に好待遇で招かれた。
何億円もする研究設備と有り余る予算を用意され、提示された仕事は、七人の女性のヒトゲノムを解析し、
一人の男性の遺伝子とのマッチングを調べることだった。その男性とは同国の絶対権力者。
極秘裏に花嫁として最適な女性を見つけることが使命だったのだ。
仕事の一方で、魅力的な女性兵士に惹かれ恋に落ちていくタナカ。
そして七人の女性はそれぞれ、その国の物政治家、軍人の血縁らしく、さまざまな圧力と懐柔がもたらされる。
しかし、解析が進んでいくうちに、どの女性の遺伝子にも欠陥のある要素が見つかって…

ぐいぐいと引き込まれて読んでしまうというよりも、なんとなく読めてクスッとしてしまう作品です。
扱われている事柄が、最先端科学のことなので尻込みしてしまうこともあるかもしれませんが、
作者の人の淡々としたユーモアのセンスにクスクスしながら読み終われる作品です。

本日2冊目
穂積作「式の前日」です。
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「2人きり」ということがテーマのこちらの作品。
結婚式前日の男女、訳あり親子、双子・・・と、様々なシチュエーションの2人がお話の中心です。

単行本についてる帯に書かれている言葉も色々な種類があるようですが(発行された時期の違いで?)
私の持っているコミックには「それはただ、かけがえのない二人で、あるために」です。
買った時にそんなところにも注目してみてはいかがでしょうか?
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すべてのお話が読み切りですが、どのお話もラストで読者を少し驚かせるような展開になっています。
1つ1つのお話を読むたびにほっと暖かく優しい気持ちになれる作品です。

表題作「式の前日」も秀逸ですが、松本に住む私には
とてもなじみ深いタイトル「あずさ2号で再会」というお話も好きです。
実際のあずさ2号が関係あるかは、是非ご自身で確かめてみてくださいw
主人公の7歳の少女の目で描かれる「家族」との生活はせつないような温かいような・・・
でも読み終わった後に少しすっとするような、不思議な気持ちになります。

※ゲスの極み乙女「魅力がすごいよ」明日発売!
 今日、金井音松(番組:金山音松参照)がTSUTAYAでフライングゲット!
 金山の極み乙女「フラゲがすごいよ」ですww
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本日の曲
OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND 「朝焼けの歌」
レキシfeatもち政宗 「キャッチミー岡っ引きさん」
First Aid Kit 「I Found a Way」
THE BACK HORN 「空、星、海の夜」
サカナクション「三日月サンセット」
Maroon5 「Unkiss Me」
GREEN DAY 「Whatsername」
Half―Life 「げきおこぷんぷんまる」
ASIAM KUNG-FU GENERATION 「ソラニン」
OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND 「Question」

今月のパワープレイ
OVERGROUND ACOUSTIC UNDERGROUND NEW ALBUM 「FOLLOW THE DREAM」
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